2007年05月04日

5月4日物語U : 漢方小説

五行・五臓・五腑・五官・五華・五体・五志
木・火・土・金・水
陰陽五行説
気・血・水
相生・相克
漢方、中医学

こうゆう漢字を見るとそそられます。

そそられたあなたに 

漢方小説

漢方小説  中島 たい子著  2005.1  集英社

ある日、31歳の独身女性(みのりちゃん)のからだが
セルフ・ロデオマシーンになったようにがたがたとふるえだした。
固形物がのどを通らない。
冷たいもの、コーヒー、香辛料などの刺激物を胃に入れると動悸が激しくなり、
ロデオ状態になる。
寝ている最中に体温が上昇して止まらない汗。

なんの病気だろう? 病名は? どうしてこんなふうになってしまったの?

きっかけは、ひょっとして、あれ? 
モトカレが結婚するという話を聞いてからそういえば体調が狂いだしてるみたい。

4つの病院を転々としてみたけれど、どの病院でも別に悪いところはないと言われた。 
婦人科か心療内科に行ってみたら?とそれとなく言われてしまう。

最後にたどり着いたのは、漢方医のところだった。
先生は言った。
東洋医学的に診ると全身のバランスが崩れていて、あなたの場合、
「水が下がっちゃって、火が勝っている状態です」

そうなんです。
自分では以前の自分とは違うとはっきりわかっているし、あちこち不調をきたして
痛かったり寒かったり暑かったり涙もろくなったり眠かったり、眠れなくなったりと
ちゃあああんと症状が出ていても、 西洋医学の場合、数値に現れなかったり
すると 「どこも悪いところありませんよ(大げさに言ってるのでは?)
(気のせいでは?)」 で終わってしまう。
納得できない。
こんなに辛いのに。
本人が変だと言っているのに。
誰かこの未知の病気を解明してわたしを治してくれるものはいないのか。

と、うろうろあっち行ったりこっち行ったりするうちにたいがいたどり着くところは、
漢方とか中医学とか気功だったりするのだ。
たまに、宗教に行ってしまう人もいるが。

以前からそっち系(宗教じゃなくて)好きのわたしは、2月に子供が
インフルエンザにかかったときも懇意にしている漢方医の漢方薬だけで
4日ですっきりとさせてしまいました。
タミフルなんてお呼びでない。
しかし、なぜインフルエンザだとわかったかというと、以前知り合いの西洋医から
「これいる?」「いるいる」と分けてもらっていた 「インフルエンザ検査キット」
で自宅で検査してみたからわかったのであります。

うん、まあ、そんなふうに臨機応変に西洋も東洋も併用すればいいのですよ。
あまりガチガチに偏った考えかたしてると、病気になっちゃうもんね。
posted by tsukikohime at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | なにぬねの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

2月1日物語U : 直ったかなぁ


パソコンが突然の不幸な事故に見舞われまして、すべてまっしろけの状態になってしまいました。 わたしのせいではないのです。 まるで天災のように。
まっしろけ・・つまり、パソコン出荷時の状態です。 なにもかも消えてしまいました。 メールアドレスも、家計簿をつけているエクセルも、ワードもなにもかもです。
パソコンと同様、わたしの頭もショックでまっしろになってしまいました。
髪の毛ではありません。 頭の中が一時的に。  
元通りにする元気がなかなか出ませんでしたが、ようやく重い腰をあげてあれこれやってみましたが、もともと何を加えていろいろ強化したのかもよく覚えてなくて、記憶を頼りに。 でもいまだになんだかへんてこりんです。
ブログの記事も、ちっともアップできなくて悲しみに暮れていました。
ブログに関しては、一時はSeesaaのせいにしたこともありました、ごめんなさい。
しかし、多分、治ったような。
ためしに軽く。



オンライン書店ビーケーワン:寝ずの番  
寝ずの番  中島 らも〔著〕  2001.10  講談社

最初のみっつ、「寝ずの番」 「寝ずの番・2」  「寝ずの番・3」 は、噺家一家のお話で、それぞれ、 「昨日、師匠が死んだ」 「橋次兄さんが死んだ」  「昨日、志津子姉さんが死んだ」 なんていうふうに始まります。
お通夜の席で、故人を偲びながらお笑いに導くという、噺家一家らしい(?)お話で・・。
他に、「えびふらっと・ぶるぅす」 「逐電」 「グラスの中の眼」  「ポッカァーン」  「子羊ドリー」  「黄色いセロファン」 の全部で9つの短編が入っています。
どれも軽く笑わせてくれますが、 「えびふらっと・ぶるぅす」は、ほろっとさせるお話。 こうゆう話、好きです。
「黄色いセロファン」・・昔、筒井康孝の短編で似たような話を読んだことを思い出しました。  思春期の男の子はこんふうな不可思議な方向から好きな女の子を思うのかと、いたく感動(?)した覚えがあります。
読んでからずいぶん経っているけれど、どの話も思い出せます。
軽々と書いてあるようでも緻密な計算がなされているのでしょうか。 

アップできるかなぁ。 
できたら、あの楽しみに取ってあるあの本読もうっと!
posted by tsukikohime at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | なにぬねの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

7月20日物語U : 氷依存症


氷をね、ガリガリかじるのが好きなんですよ。
子供の頃から。
おなか冷えちゃうからやめなさいって言われるんですけどね。
だって、 歯がかゆいんだもんって言うと、
それは歯の生え始めの幼児の話でしょ!って返されちゃう。
歯がかゆいというのは冗談なんですが、 
どうしてガリガリやるのが好きなのか自分でも理屈がつけられなくて。

今の冷蔵庫は便利で勝手に氷を作ってくれちゃう。
でも、そのスピードではついに間に合わなくなってしまいました。
以前より氷をかじる量が増えたのか、在宅時間が増えたのか。

氷入れがからっぽになって泣きそうです。
15分くらい待つとごとごとって5個落ちてきて、 ガリガリ。
また15分くらいして5個落ちてきて、 ガリガリ。
一晩寝て、 朝、氷入れに溜まっているのを見てにんまり。
まず朝一番に氷り入れを開けて見てしまいます。
でも、夜には、 辛い15分待ち。

氷、買いに行く!
氷をわざわざ買うなんてお母さん、ばからしいよ、 がまんしなさいと子供に言われたんですけどね。  頼むよー、 いっしょに行って〜と、空くんにつきあってもらって、 さきほどいっしょに買いに行きました。  

氷・・241円。
しろくまアイス2個・・640円 (高いよぉ〜、おいしいけど)
おでん・・420円
チョコレート・・190円

余計なものを買わされてしまいました。 確かにばからしかったかもしれません。

うちの氷入れにざーっとあけて、 うふふふふ。 
なんかいつ地震が来ても大丈夫! みたいな安心感。

いざ、 かじろうと思ったら、 あれですね、 あの売っている氷って大きいんですね。  口に入らないです。  けっこう悲しくなりましたが、 フォークでがじがじ砕いて頑張って小さくしました。
本当は、ドトールとかのアイスコーヒーに入っているような細かいクラッシュドアイスを口いっぱいに入れてガリシャリガリシャリするのが理想ですね。

ふぅぅ〜。  とりあえずこれで、落ち着いてブログが書ける。

オンライン書店ビーケーワン:心が雨漏りする日には

心が雨漏りする日には  中島 らも著  2002.10  青春出版社

再読。
毎日、雨ばかり続いていて、 ふとタイトルを見て読み直したくなりました。
小説ではありません。

目次
1 “それ”は突然やってくる
2  坑うつ剤でタリラリラン
3  うつの捲土重来(けんどちょうらい)
4  曇り、のち突然、躁
5  躁はまだまだ止まらない
6  上手な心の飼い慣らし方
終  予後は視界良好
対談 「うつ」との時間無制限一本勝負 ― 中島らも VS 精神科医 芝伸太郎

らもさんの躁とうつとそして、アルコール依存症との闘いの日々をエッセイにしたものです。
ずいぶん悲惨な症状なのですが、 らもさんの筆にかかるとその恐ろしい闘いの様子も笑いを誘ってしまいます。  どんなことでも笑い飛ばしてしまうのですね。
でも、 これを執筆中にはうつも躁も小康状態だったから、 書けたのでしょうけど。
らもさん、いなくなってしまって残念です。
posted by tsukikohime at 00:27| Comment(4) | TrackBack(1) | なにぬねの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

4月23日物語 : どのお父さんがいいかなー


20歳になったばかりの頃、 入院して開腹手術を受けなくてはならないことになり、 とても落ち込んだ。  麻酔も怖いし切るのも怖いし、傷跡が残るのではと心配だったし、 再発も怖かった。  楽しみだったのは、 入院中にたくさん本を読めるだろうことと、 手術中にひょっとしたら天井に取り付けられたライトの周りにあるだろう反射鏡に、 切られて開腹された中身がうつって見れるかもしれないということだった。 切る時は部分麻酔で、縫う時に全身麻酔にすると医者が言っていたから、切っている最中は意識があるわけだ。

入院する日はとても落ち込んでしまい、 こんな気持ちでは回復も遅くなるからと、 できるだけくだらなくておもしろく、 小さな事で悩んだり落ち込んだりすることがバカらしくなるような本を持っていこうと思った。

本屋さんに寄り、 中島らもの明るい悩み相談室 のシリーズをあるだけ買って持っていった。

おかげで縫った傷口が開きそうになるほど笑わせてもらえて、 明るい入院生活となった。  いまでも感謝している。  もう一度読みたいな。  保存図書として家に置いておきたい。

自分の躁鬱病やアルコール中毒などを材料に書いた本は何冊か読んだことがあるけれど、 そんな中島らもが書いた児童書ってどんなのかな? と思い読んでみた。

オンライン書店ビーケーワン:お父さんのバックドロップ  お父さんのバックドロップ  中島 らも

4つの短編に4人の父親が出てきて、それぞれの職業は、 プロレスラー、 落語家、 魚河岸の大将、 テレビ番組制作者。

それぞれの子どもたちが親の職業を恥ずかしがっていたり、 親の性格を恥ずかしがっていたりで、 尊敬とは程遠いところにある父たちなのだが・・。

中島らも自身も躁鬱病になったりアルコール依存症だったり、はちゃめちゃな生活をしていた人らしいけれど、 確か娘さんがいたはず。  2年前の7月に、 酔って階段から落ちて頭を打って亡くなったんですよね。

私の父は最期に出てくるテレビ番組制作者のお父さんにタイプが一番似ていました。

娘の小学校の先生が家庭訪問にやってくることを知ると、 ロックンローラー(?)の格好をして出迎えようとたくらむのだ。
金属のトゲトゲのビスをいっぱい打ち込んだ革ジャンにジーパン、 革のブーツに真っ赤なティーシャツ。 頭は金とむらさきに染め上げたモヒカンがりで、 おまけに顔にはド派手なペインティング。
娘に 「ね、おねがい、 やめてったらお父さん。 なに考えてんのよっ!」 「お父さんのばかっ!」 と言われても計画を止めようとしない。
どうしてそんなことをするのか聞く娘に父親は答える。
「それはな・・」 「うん」 「・・・おもしろいからだ。」

このお父さんもいいけれど、 プロレスラーのお父さんもいいな。 ふふ。
                    DVC00093.JPG






 
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2006年01月08日

1月7日物語 : 魔女の道

「この世には、 悪魔がうようよしています。 瞑想などで意識が朦朧となった、しかも精神力の弱い人間を乗っ取ろうと、いつでも目を光らせているのですよ」


西の魔女が死んだ 梨木香歩著


「わたしはもう学校へは行かない。あそこは私に苦痛を与える場でしかないの」 そう言い出した13才の少女まいは、 田舎のおばあちゃんの家で少しの間、暮らすことになる。


日本児童文学者協会新人賞、 新見南吉児童文学賞、 小学館文学賞を受賞したこの作品は、 賞の名からしても、一応児童向けの本なのかもしれないけれど。

なんのなんの。

学ぶこと、反省すること、考えさせられることも多く、 大人が読める文学でもありました。


最初は ”魔女”とタイトルにあるのでファンタジー系かと思ってしまいました。
ほうきにまたがって空を飛んだり、イモリの尻尾や毒草を大鍋に入れてぐるぐるかき混ぜるようなカギ鼻のおばあさんが出てくるのかなって。

そんなもんは出てこなかった。

病院もなくて、気象庁もテレビもラジオも新聞もなかったころ、キリスト教すらなかったころの、 身体を癒す草木に対する知識や、 荒々しい自然と共存する知恵。 予想される困難をかわしたり、耐え抜く力。 そんな知恵や知識がとりわけ詳しかった人たちのことを言っているのだ。

おばあちゃんはそんな”魔女の家系”なのだとまいに言う。


「おばあちゃん、悪魔って本当にいるの?」 と訊ねるまいに、おばあちゃんは「います」と答える。

「でも、精神さえ鍛えれば大丈夫」


悪魔に打ち勝つ魔女になる為には基礎体力をつけるそうだ。 その基礎体力とは精神力。 その精神力を鍛える為には・・・

まず、早寝早起き。 食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする。

「おばあちゃんの言うとおり、悪魔が本当にいるとして、そんな簡単なことで、 悪魔が本当に防げるの?

「本当に、大丈夫。 悪魔を防ぐためにも、 魔女になるためにも、 いちばん大切なのは、 意志の力。 自分で決める力、 自分で決めたことをやり遂げる力です。 その力が強くなれば、 悪魔もそう簡単にはとりつきませんよ。」

「まいは、そんな簡単なことっていいますけれど、 そういう簡単なことが、 まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」


いやあ〜、わたしにとってもいちばん難しいことだあ!!


この本の中には、3人の(3代の)女性が出てきます。 まいとまいの母、まいの母の母(おばあちゃん)。

読みながら、まいの気持ちになったり母の気持ちになったりおばあちゃんの気持ちになったりして、けっこう忙しかったです。

来た道、通過中の道、いつか行く道。



これね、読んだあとずいぶん重く残っているの。  ただの「読み物」として通り過ぎていかないの。 気持ちの中で未消化。

でもすぐに私は次の本に取り掛かってしまうから、というか悪い癖で五冊くらい並行読書しているから、とりあえずここに 「忘れたくない本」として、書きとめておきました。



オンライン書店ビーケーワン:西の魔女が死んだ    西の魔女が死んだ 梨木 香歩著 新潮社 2001.8
posted by tsukikohime at 01:38| Comment(6) | TrackBack(0) | なにぬねの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月02日

8月1日物語 : 騙されるのが楽しみ

 
 8月になりました。 先日の台風の翌日に初めて蝉の声を聞いたが、それからは耳にしない気がする。 
 台風の大雨はそれはそれで憂鬱で、連日のように暑い日が続くのもそれはそれで辛い。 カラッと晴れればまだしも、ここのところは、雲が多く、じっとり暑いという感じなのだ。 

 「暇だよー、ひまー、ひま〜。 なんかする事なあい?」

 「あるわよ、山ほど。 庭に水を撒くとか、草むしりするとか、古新聞を束ねるとか、トイレットペーパーを買ってくるとか、洗濯物を畳むとか、お風呂場の天井を洗うとか。・・・」

 「やだよー。」

 「勉強するとか〜」

 「やったよ、もう。 ねえ、なんかない?」

 海は、連日塾に行っているし、合宿から帰って来たばかりの空は、しばらく部活もなく退屈している。

 「図書館にでも行ってきたら?」

 「お母さん、一緒に行こうよ。」

 「お母さんは、やること一杯あるの。」

 「ツタヤかブックオフに行こうよ。」

 もう。 私だって行きたいのはやまやまです。 さっさと家事を片付けて、コーヒーを淹れて本を開きたい。 どうも夏休みは、時間の調整がうまくいかない。

 電話が鳴る。

 「はい。あら、こんにちは。 うん。いるわよー、ちょっと待っててね。」

 空は友達に誘われてプールに行く事になりました。

 リズムを取り戻し、私は黙々とてきぱきと急ぎ足で家事をする。 夕食の下拵えまでして、空が帰ってくるまであと三時間はあるだろう。 掃除の為に開け放していた窓を閉めて、エアコンを入れる。 もう汗だくどろどろ。
 シャワーを浴びる。

 ふう、さっぱり。

 濡れた髪を乾かす時間も惜しくて、軽く水分を拭くと、ひとつにまとめて太めのピンで止める。
 コーヒーを淹れる。 
 チャイムが鳴っても、電話が鳴っても出ないぞ。 携帯は別だけど。

 どれを読もう。 乃南アサが数冊。 短編にしようか、長いのにしようか。 
 二時間半程あるし、350ページ程の長さなら、読めるだろう。

 乃南アサは、男にも女にも10歳にも60歳にも変幻自在で、多種多様の生い立ち、職業でも、まるで憑依したかのようにその内面を描ける。 どの立場にでも公平に立てて、代弁してくれる。

 
 グローバルな視野で政治、経済、壮大な歴史を織り交ぜて書く作家も尊敬してしまうが、 乃南アサは、もしかして隣にいる人、もしかして私の友人、もしかして私自身・・・? と感じられる普通の人々の日常からじわじわと殺意や犯罪が生まれていく話なので、入り込みやすいし、不気味さもひとしおだ。
 
 何冊も何冊も読んでいるのに、いつも結末でしてやられる。
 
 でもね、今回はわかったわ。 この人物が犯人ね。 もう騙されないわ。 やっぱり、乃南アサを読みなれている私には、わかちゃうのよー。

  紫蘭の花嫁を、読んで、またやられてしまった。
 
 だって・・・。 
  
 わかる人にはわかるのかなあ・・・。

posted by tsukikohime at 23:43| Comment(2) | TrackBack(0) | なにぬねの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月15日

7月8日物語 : ロンドン同時多発テロは対岸の火事ではありませんでした

『つきこさん、早朝からごめんなさい。 昨日の英国の事件のことはご存知の事と思いますが、これからロンドンに向かわなければならなくなりました。 2〜3日で戻れるとは思います。 帰りましたら連絡します。 来週にはきっと逢ってください。』

『わかりました。 無理なさらないでね。』

『昨日、誕生日を祝ってあげれなくてごめんなさい。 来週になってしまいますが、プレゼントを受け取ってくださいね。』

『ありがとうございます。プレゼントよりも、マサユキさんに逢える事のほうが嬉しいです。』

『来週こそはきっと…』

『お待ちしております。 お気をつけて。』

時計を見る。 午前4時45分。

やっぱり。

逢えるような気はしてなっかたわ。 そして逢えなくて良かったのかもしれない。 洗っても洗っても、昨日の今日だもん。 

下半身にまだ痺れるような違和感が残っている。

高価なプレゼントを与えた誇らしげな気持ちからなのか、受け取った私が決して媚びた態度をしないことに気づかないふりをしたい為なのか、昨日のイチロウさんはやけに粘っこかった。 あの時だけは完全に優位に立てると思って、イジメたくなるのかもしれない。 あの時は、私は誰に対してもいつだって従順だ。


逢いたいな。 逢いたいのはひとりだけ。

「さーてっと!」 わざと声に出すと私は布団から起き上がった。 

今日は株をやる気がでないな。 なんだか失敗しそうだ。 そう思った日は手を出さない。 

午後からは新しい本を読もう。 凛冽の宙 は、昨夜マサユキさんからのメールを今か今かと待っている間に読み終わってしまっていた。 

何か難しくなく軽く読めるものは…。 

乃南アサならたいがい一ページ目からのめり込むことができる。 (忘れる)為には、気が散りにくく、そしてすぐにのめり込める本が一番。

結婚詐欺師か。

買い貯めた本が山積みになっているところから、 上下2巻の文庫を取り出した。

まだ開いちゃだめ。

乃南アサは 半ページ読んだら抜け出せなくなる。

まず朝食とお弁当の用意をして送りだし、 掃除と洗濯を済ませてからよ、 つきこちゃん!

 オンライン書店ビーケーワン:結婚詐欺師結婚詐欺師 乃南 アサ著
 
posted by tsukikohime at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | なにぬねの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする