洋画や洋楽は好きだけれど、
翻訳ものは翻訳者の恣意が
どんなにがんばってもありそうで
敬遠しがちです。
“翻訳者の恣意” のことなどすっかり
忘れさせてくれるほどのめり込める確証が
あるならば良いのですが。
で、これは後半3分の1あたりで入り込めました。
精神科医ラーレンツの12歳になる一人娘が
原因不明の病にかかってしまった。
どこのどんな科の医者にみせても、原因がわからない。
原因がわからないから治療方法も見つからない。
それでもあきらめず もうこれで22番目になる
病院に連れて行った先で、娘が行方不明になってしまう。
それが事件の発端で、とおもいきや
事件の発端は娘がもっと幼い頃、
ひょっとしたら、娘が生まれたときから、
いや、娘が生まれる前から、始まっていたのかもしれない。
おもしろくなってきたのは、
この父親、不思議なことに巻き込まれすぎて
頭がおかしくなってはいやしないかい?
というあたりからで。
で、いつからおかしくなってるのかなといえば、
娘が幼い頃、ひょっとしたら娘が生まれたときから
いや娘が生まれる前から?
どんでんどんでんで
いちばん頭がおかしいのは誰だーい、
ということになるのです。
読んでるわたしもおかしくなりかけました。
サイコもののミステリーはおもしろいです。
日本にはサイコもののミステリーが少ないんじゃないか?
と思いましたが、
考えてみれば、そもそもミステリーを
あまり読まないので
現状を知らないのでした。

