あなたには帰る家がある
それは、家庭持ちの相手に家庭持ちではない片方が言うセリフ。
でも、家庭持ちが家庭持ちに、「あなには帰る家がある」と
言ってしまいそうな瞬間がある。
自分にも帰る家があるのに
自分のことは棚に上げて
「またね」 と手を振るとき
「おかえりなさい」 を言えないことをあらためておもうとき
言葉を飲み込むために
あなたより先に背を向ける改札口
山本文緒著
妻とはまったく違うタイプの女性。
夫にはない感性を持った男性。
ふたりが惹かれあって恋に落ちて。
自ら夫にバラして男の胸に飛び込む女。
妻の前に平然と現れる女をみて動転する男。
ふたりの恋の始まりと結末はよくあるパターンなのに、
ふたりがなぜ惹かれあってしまったのかを
周りの事情から攻めて書いてあって、
それでそれでどうなるの?
いつ堰を切ったようなことになるの?
いつゲキテキになるの?
と野次馬的気持ちで読んでしまいました。
だって、やっぱ、連れ込むのうまいんだもん、山本さん。
2007年07月14日
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