2007年07月06日
7月5日物語U : そこは袋小路です
袋小路の男、小田切孝。
みたいたな男を好きになってしまったことがある。
やっかいだ。
算数ができるような女は小田切孝のような男には最初から
近づかない。
小田切孝のような男がこの世に存在することさえ知らない女も
いるだろうし、
小田切孝のような男がこの世に存在することさえ知らない男も
いるでしょう。
小田切孝のような男に惚れてしまった馬鹿な女友達を
馬鹿だなあしょうもないなあと思っている女もいるだろうし、
小田切孝のような男に惚れてしまった馬鹿な女に惚れて
馬鹿重ねになってしまった男もいるでしょう。
そんなふうに、
小田切孝はやっかいな男なのです。
「もっともゆたかな愛は時の仲裁に服するものである」
の言葉と時間の経過にしがみついて、
今はだめでもきっといつか、とくじけない女。
高校一年で小田切孝に惚れて以来12年。
何百回と会っているのに指一本触れたことがない。
もちろん、12年の間に、何人かの男性とは付き合った。
それはあなたに触れさせてもらえない苦しさから逃れるためだ。
でもそれはただの浮気。
浮気じゃ何の解決にもならないことが判ってしまった。
結婚はしないけど、 いつかは小田切孝の介護をして
看取って葬式も出してやろうと心の中で決心する
「私」なのでした。
危うきに近寄ってしまう傾向のわたしには、
よくわかる、その気持ち。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/46867835
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/46867835
この記事へのトラックバック


袋小路に辿り着いた女は幸せだったりするのかな。
tsukikoさん、おかえりなさーいっ!(≧▽≦)/
うふふー。
袋小路の男に辿り着くと
それはそれで本人は幸せなんだと思います。
これは絲山秋子のかなり初期の作品でしたよね。
今となっては、ずいぶんと作風が変わったなぁと感慨深いものがあります(笑)
絲山秋子の未読本が2冊ほどあるんですが、なんとなく後回しになってます。読み始めるのに、ちょっと気合を入れないといけないというか・・・(そんな大げさなものではないんですがね 笑)
toshiさん、こんにちは。
かなり初期の本だったのですか?
何も気付かず読んでしまいました。
ただ読みながら、あら、これ井上荒野?
と何度か思いました。
出てくる男のしょうもなさ加減が
井上荒野が書くしょうもない男タイプに
よく似てたんです。
toshiさーんっ!
コメントありがとうございます!!
(いきなり興奮)