熊の場所 舞城王太郎
あいかわらずノリの良い文章で、テンポよくタンタンタンって
話は進み、内容だって、え?え?え?え〜!と、掴んで
放しません。
けど。
でも。
やっぱり、暴力が凄いですね、舞城さん。
娘も息子もかわいい表紙に惹かれて(?)読んでしまいましたが、
暴力だけでなくエッチ度も彼らにはきつかったかなぁ。
映画の中でバシバシ人は殺されていく。
テンポよくタンタンタンって。
ゲームにおいては自らコントローラーを操作して
タンタンタン! と殺戮して、はい5000点!
舞城さんの話も軽いノリで暴力が書かれている。
おもしろーいって読んでるけど、暴力に慣れて
しまいそうで、怖いわ。
第一話 「熊の場所」に
恐怖を消し去るには、その源の場所に、
すぐに戻らねばならない。
とあるけれど、暴力を書くことが、舞城さんにとっては
熊の場所に戻ることなのだろうか、と思ったりして。
第二話 「バット男」
殴られるやつと殴るやつがいるわけです、世間には。
そしてその立場は逆転することもありなんです。
第三羽 「ピコーン!」
村上春樹の 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
の中の文章がまあ、あんなことに引用されて、 まあ・・。
この話の中の殺人は、昨日か一昨日の、母親の腕が
植木鉢にさしてあったというおぞましい事件
と一部似てなくもないところがありました。
そういえば、舞城さんの別の小説にも村上春樹好きの女の子
が出てきましたね。
わたしにとっての「熊の場所」はどこだろうか、なんだろうか
と考えてみましたが。
・・いやです。 熊の場所なんて戻らなくていいです。

