2006年06月30日

6月30日物語 : らっきょうとブログ


昼までレンラクなければらっきょう

カレンダーの6月30日のところに私の字でそう書いてある。

いつ書いたのだろう。  カレンダーが6月になってから首をかしげている。
意味不明だ。  何か要約しすぎではないか?
このカレンダーを手に入れた去年の暮れに書き込んだのだろうか。

そしてついにその6月30日になってしまった。

午前中いつものように掃除や洗濯をしながら 「レンラク」 とやらを少し期待しながら待っていたけれど、誰からもレンラクはなくお昼になってしまった。

なので、
財布を持って八百屋に行き、 土らっきょう1sを買い求めた。
途中携帯も鳴らなかったし、家に戻っても留守電も入っていない。

季節はらっきょう。
というか、らっきょうの時期。

土らっきょうをたっぷりの水に放ちゴリゴリと洗った。
土が落ちるまで何度も水を変えすすぐ。
きれいになったらっきょうのひげ根をちぎり先端を切り、少し硬めの皮をこすりながらはがす。
けっこう時間のかかる作業で、 猿の手も借りたいとちょっと思った。
猿はなんだか皮をはがすのが得意そうに思うのだが、 きっとどこまでも剥き続けて皮だけが山盛りになってしまうだろう。

さて、このあとは・・と。

オンライン書店ビーケーワン:村上さんちは毎日手作り

村上さんちは毎日手作り  村上 昭子著 / 杵島 直美著  学研

この本がないと思い出せないの。
季節の漬物って。

うーん、 塩漬けにしようか、 甘酢漬けにしようか。

塩漬けだと2ヶ月くらい保存でき、 甘酢漬けだと1年くらい保存できます。
今日は甘酢にして来週あたり塩漬けを作ろうか。
カレンダーの7月7日のところに書いておこう。  「暇なら塩漬け」


少し前から7月が来る、 7月が来る、 どうしようと思っていた。

1年前の7月6日。 本屋で ブログ入門と書かれた本を見つけた。
ブログ?
ブログって、聞いたことあるけれどよくわからない、なんだろう、とその本を買い、夜読んで、へー、あーそう、こんな感じ、ふーん、どれどれ実践してみようと某ブログサイトで翌日の7月7日から始めてみた。
 
何を書こうかな、読んだ本のことでも書こうかな、なんて。  
あれ、できちゃった。 と思ったけれど相性が悪かったのか操作ミスを何度かしたので、1週間後にSeesaaにお引越し。
しっかり計画を建てずにいきなり始めたので、(記事色)とか (らしさ)が不安定。 
メインタイトルの「株」もどっかいっちゃったし。 UPしながらもまごまご。


そうこうするうちに1日の訪問者が、50人になり100人になり200人になり300人になり・・・で、まさかこんなに続くことを始めたと思っていなかったのにもうすぐ1年です。
遊びに来てくれる人がたくさんいるんだぁ、嬉しい! が支えになりました。
皆さま、ありがとうございます。

                    オンライン書店ビーケーワン:超簡単!ブログ入門

           超簡単!ブログ入門  増田 真樹〔著〕  角川書店

           写真ないみたい ↑

7月が来る、7月が来る、どうしようと思ったのはですね、 ほら、記事タイトルに毎回 
「○月○日物語」 ってつけていたでしょ。 
同じ7月がめぐってきちゃって、 去年のだか今年のだか区別がつきにくくなってしまうでしょ。 
1年後のことなど頭になかったから、 そんなことになっちゃったの。 へへっ!

・・・どうしよう。

しかし、 「レンラク」 ってなんのことだろう?
ま、いいや、 「レンラク」 がどこからもなかったおかげで、 らっきょうを漬けられたんだし!

相変わらず 「計画性」 とは無縁のつきこさんだなあ。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。  ぺこり。
posted by tsukikohime at 19:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 暮らしや料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月28日

6月28日物語 : 妻には言えないこと


さわやか〜な後味の20代のお洒落な恋愛小話が10篇詰まった
スローグッドバイ(石田衣良) を紹介した翌日に、 
恋愛して結婚して10年以上経過して、その果ての人生の先がもう見えちゃったような夢も希望もありゃしない疲労感あふれる本、それもルポ。

我ながらポリシーがないというか、統一感のないというか行き当たりばったり手当たり次第な読書の仕方です。

タイトルも恐ろしげな 「妻には、 言えない・・・。」

「・・・。」 という余韻が恐ろしげですね。  

表紙にこんな言葉も出ています。
   なぜ夫たちは、 だまってしまうのか。
   沈黙の裏で、 どんな言葉をのみこんでいるのか。

オンライン書店ビーケーワン:妻には、言えない…。

妻には、言えない…。  吉村 和久著  2002.5  主婦の友社

女性向け月刊誌 『my40’s (マイ・フォーティーズ)』 (今もあるのかどうか知りませんが) に連載した 「家族スケッチ」 を加筆・修正して一冊にまとめたものだそうです。

30代から50代の43人の夫たちの、 妻の前では言えない(言わない)思いや、 
出せない(出さない) 一面がインタビューを通して書かれています。
インタビューといっても、 きちんとアポを取ったものだけではなく、 居酒屋や、 
東京近郊の私鉄駅に降り立つ会社帰りのサラリーマンを捕まえて聞いた話も含まれます。 
そしておもしろい話に発展しそうな物語や意見を持った人にあらためてじっくり話してもらっているのでしょう。

セックスレスの言い分。  経済的な不安。  嫁姑の問題。
健康への不安。  男性の更年期。  親の老いと介護。
老後の生活設計。

まったくもって妻に対して冷めてしまっている男性。
妻を忌み嫌っている男性。
妻にゴミを見るように見られる男性。
妻に振り向いてもらいたい男性。
妻への感謝を気持ちをいまさら気づいたけれどもう手遅れな男性。

小説家がこれを読めば、 たくさんの物語が生まれそう。

しかし、浮気がからんでいない場合でも、 「離婚」 て
男性からはなかなか言い出さないですよね。
たいがい女性側から。

私の周りの離婚経験を持つ友人達もみな女性側から。

ひとりだけ、男性からというのもありました。
他に好きな人が出来たとか、そういった恋愛がからんだ問題ではなく、
「あいつと居ると俺という人間がどんどん醜くなっていく、のが嫌だった」
から 「生きなおしたい」 というのが理由でした。

40代半ば、 子供も3人居て、 奥様にはなんと言って了承してもらったのでしょうか。
とんとんと進んだ話ではないだろうし、 かなりエネルギーも使ったことでしょうが、 彼の決断になんだかある種、 潔さを感じてしまいました。

離婚後一年くらいして彼と飲む機会がありましたが、 お風呂上りみたいな顔つきになってました  (本当に単にお風呂上りだったのかもしれないけれど)。



 
posted by tsukikohime at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | やゆよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月27日

6月27日物語 : お洒落な恋愛


くどくどどろどろした恋愛ではないものを読みたい時には良いかも。
20代の恋愛話が10編。
石田さんにとっては、 初めての短篇集で初めての恋愛作品集になるそうです。
(2002年に単行本、 2005年に文庫化)  
ずいぶんと濃いセックスシーンもあるのに後味すっきり感が残るさわやかさ。
どうしてかな?
石田さんの恋愛ものは、 むかーし読んだ片岡義男を思い出します。
映像的で洒落ていて。 片岡さんほどクールではないけれど。

オンライン書店ビーケーワン:スローグッドバイ

スローグッドバイ  石田 衣良著2005.5  集英社

登場人物たちはみな自分をしっかり持っていて、男性はたいがい
180cm近くありやさしく紳士的で都会的。
女の子たちも背が高く、「私は醜い」と言い張るネットで知り合った
女の子でさえ美人ぽい。 

10編の話の登場人物はそれぞれ違う男女なのに、 男性の雰囲気が似通っていて、 
これは石田衣良さん自身がモデルなのかな、と思いました。
あとがきに、 実体験もすこしはあるけれどと書いてありますが、 
すこしではなくたくさんあるのでは〜。
最後に収められた表題作でもある 「スローグッドバイ」 は、
きっときっと石田さんの話に違いないぞ。

コールガールとの恋愛を描いた 「真珠のコップ」。
私と『ローマの休日』をしませんか? というネットの書き込みの女性に
ヴェスパに乗って会いに行く 「ローマンホリディ」。
このふたつが好きでした。

軽くて甘口、 お洒落な恋愛を夢見ても許される未婚のお若いあなたへ。
posted by tsukikohime at 09:56| Comment(4) | TrackBack(4) | 石田衣良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月23日

6月23日物語 : おとぎ話の忘れ物


どの町にもある忘れ物保管室。
そこではあらゆる忘れ物を見つけることができる。
傘、 コンパクト、 水筒、 カスタネット、 血圧計、 貞操帯、 臍の緒・・・。
そして根気よく探索すれば、 必ずおとぎ話の忘れ物が見つかるのです。

この世にありながら、 亡きものと等しくなってしまうそれらの “おとぎ話たち” を集めて 「忘れ物図書室」 を店の奥に作ったキャンディー屋の店先からこの物語は始まります。

オンライン書店ビーケーワン:おとぎ話の忘れ物

おとぎ話の忘れ物  小川 洋子文 / 樋上 公実子絵  
2006.4 ホーム社
 

これは 「大人の絵本」 です。 
樋上久美子(ひがみくみこ) の絵をモチーフに小川洋子 が創作した耽美で怖いおとぎ話。

この本を手に取ると、 読み出す前にまず視覚に訴える何枚もの絵を眺めてしまう。 
好む好まないにかかわらず色彩も鮮やかでエロティックな印象が強すぎて、 薄い本なのになかなか読み出せなかった。
どうしたって白黒の文字より、絵のほうが目立ってしまうのは仕方のないこと。

やっと今日一気に最初から最後まで読めました。

絵が強すぎて小川さんの文章や紡ぎだす物語が負けてしまうのではないかと怖れていたのだが、結果杞憂に終わった。

読みながら何度も絵をめくる。 絵を確かめる。 確かめてしまう。 
不思議なことに実はあまり好きではなかった絵が魅力的に見えてきた。 
先ほどまで気づかなかった絵の中の少女たちの息づかいが、 小川さんの言葉によって聞こえてくるようになる。

知る人は知る、 好きな人は好きな絵なのかもしれないし、 わたしもどこかで何度か目にしたことのある絵だったが、 あまり興味を持てなくてじっくり見たことがなかった。

樋上久美子さんには失礼な話ですが(ファンの方にもね)、 わたしにとってはこの絵こそ 小川洋子さんの力量によって、 「忘れ物保管室」から見つけ出され 「忘れ物図書室」 に移されたものの意味を持ってしまいました。

小川洋子さんの力に驚くばかり。 
posted by tsukikohime at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 小川洋子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

6月20日物語 : ね。

精神的に強いのは男性かな、女性かな。
男女で分けるべきではないのかしら。
でも、カラダの構造がそもそも違うから。
女性の方がね、カラダ、複雑ですよね。
そうゆうところと、精神的なものとつながってること多々あるもの。
鬱病にかかるのも圧倒的に女性が多いんですって。

オンライン書店ビーケーワン:シュガーレス・ラヴ

シュガーレス・ラヴ  山本 文緒  2000.6  集英社

ずいぶん前に読んだ覚えがあるのだけれど、 それは1997年に単行本で出たもの。 
先日本屋さんで文庫を見つけてもう一度読みたくなり、 購入。
裏を見ると、 2004年6月の刷で、第13刷だって。 
すごいね。 増刷。 増刷。 読まれてるんだなあ。 

話は違うけれど 「増刷」 という文字を見ると 長嶋有 の話を思い出してしまう。
ファンに 「長嶋さんの好きな言葉を書いてください」 と言われ、 「本当にいいんですね。 好きな言葉を書いて」 と確認してから 大きく二文字 『増刷』 と書いた話・・。

山本文緒に戻ります。
えーと、そうそう、精神的とかカラダのつくりとか、そうゆう話ね。 ストレスとか。

山本文緒の本は読めばなんだって薦めたくなってしまうのだけれども、 この短篇集ももちろん良いです。

心療内科に行くほどではない (まあ人によっては行ってみようかなと思うかもしれないけれど) ストレスからくるカラダの不調や、 カラダの不調から来るストレスを題材にした短篇が10篇。  
それぞれ別の話で、 女性がその病にかかっていますが、 語り手は女性だったり男性だったりします。
山本さんの話では、 男性が語り手や主人公の時、 私はたいがい 「いいなあ、この男の子」 って思ってしまう。

この短篇集は、あれこれ言うよりタイトルを並べたほうが、読む気をそそるかな。

・彼女の冷蔵庫 ― 骨粗鬆症
・ご清潔な不倫 ― アトピー性皮膚炎
・観賞用美人 ― 便秘
・いるか療法 ― 突発性難聴
・ねむらぬテレフォン ― 睡眠障害
・月も見ていない ― 生理痛
・夏の空色 ― アルコール依存症
・秤の上の小さな子供 ― 肥満
・過剰愛情失調症 ― 自律神経失調症
・シュガーレス・ラブ ― 味覚異常

(彼女の冷蔵庫) では、しくんと泣けちゃいました。
(ねむらぬテレフォン) は、恋する女性ならとてもわかる話。
(月も見ていない) は、 生理前のいらいらで、 スタンガンでムカつく男たちを襲う話。
(観賞用美人)は、美人すぎて男性の視線が集まりすぎてしまい、 トイレに行くタイミングを失ってしまい便秘になっちゃう話。

思い当たる人、 いますか?

カラダは正直ね。 ちゃんと悲鳴をあげる。

ストレスの原因を取り除くのが一番良い治療だけれども、 どうしても取り除くわけにはいかない原因がほとんどだから、 どうやってそのストレスと付き合っていけばいいかを、 自分で工夫しなければならないですよね。
  

いろいろあるよね・・。 ね? みんな!
 
posted by tsukikohime at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 山本文緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月18日

6月18日物語 : 長嶋さんの気持ち

オンライン書店ビーケーワン:いろんな気持ちが本当の気持ち

いろんな気持ちが本当の気持ち  長嶋 有  2005.7  筑摩書房

角田光代 の 「みどりの月」の文庫版を読んだ時に、 無神経でずうずうしい登場人物たちがのさばっているお話で、あまり好きになれなかった。 
そのストーリーは好きではなかったが、それよりも、解説の文章が良くてその一部分を手帳に書き写しておいた。 
それなのに、 その解説を書いた人が誰なのかは書き写し忘れてしまっていた・・。

で、見つけました。
あの解説を書いた人は、長嶋有だったのね。

このエッセイは、 長嶋有が書く小説とは雰囲気が違います。
彼の小説の最後は、主人公や登場人物といっしょにその場に取り残されて軽く呆然自失するような余韻が残るのですが、 エッセイではあれこれあれこれ空想や妄想が飛びまくった末に 「え!そんな断言を」なんて笑ってしまうようなことがいっぱい。

長嶋さんて、 いつも空想や妄想ばかりしていてかわいい。

ギャラリーや劇場やライブに並ぶ列で、 簡単に女性を片思ってしまうそうです。
そして例えば映画が終わるまでの間、空想がどんどん進み 「最後」 までいってしまうそう。 
「最後まで」 というのは、 その子を口説いてセックスするところまで、 ではなくて、 おじいさん、 おばあさんになった2人が縁側で茶をすするまで最後でなくても、 方向はそこを目指してしまうそうで。 
一度別れるが、 再会してよりを戻す、 ぐらいまで順を追って空想してしまうのだそうです。

完全に、危ない男だ。 キモーい (読者にいわれるまえに自分でいっておく) と書いてあるが、 この豊かな想像力、空想力、妄想力がちゃんと「小説を書く」 能力に生かされているから、 危なくないですよ、 と言ってあげたい。


作風からか、 名前のせいなのか 女性と勘違いされることが多いらしく、 それならば、 かわいい女の子に 「長嶋有」 と書かれたタスキをかけさせて 「一日長嶋有」 として サイン会をするのはどうだろうか、 なんて話にも笑ってしまった。


こういった妄想が突き進んでいくエッセイのほか、 好きな本や映画についてのエッセイ、 他の作家の為に書いたいくつかの解説も載っています。

このエッセイのタイトル 「いろんな気持ちが本当の気持ち」 というのは、 角田光代の「みどりの月」 に書いた解説の中の言葉からだったのでした。

手帳に書き留めておいたほど気に入った言葉だったのが初のエッセイのタイトルになっていて、 嬉しくて、 作品だけでなく長嶋さんのファンになってしまいそう。
posted by tsukikohime at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 長嶋有 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

6月16日物語 : 素晴らしい・・


昨日、中一の娘がまた本を借りてきた。

「うちにこの本ないよね?」

おお、なんと良い子に育ったのだろう。
それは私が買いたい買いたい欲しい欲しい欲しいぞと思っていた本。

こんな良書を図書室に置いておくなんて、 なんて素晴らしい中学校だろう。  受験した甲斐があったというもの。 でかしたぞ、海ちゃん。

オンライン書店ビーケーワン:ジョン・レノン全仕事

ジョン・レノン全仕事
ザ・ビートルズ・クラブ編集・著 / 斎藤 早苗監修
2001.6プロデュース・センター出版局


ビートルズやジョン・レノンに関する出版物は、 素晴らしいものからろくでもないものまで山ほどあって、 私が持っているものだけでも小さな本棚ひとつ埋まってしまうほど。  でも、20代で買い集めるのはもうやめていた。  
きりがないんだもの。
でもね、これは素晴らしいですよ。  
ずーっと悩んでいたの。 悩みつつ忘れるようにしてました。

私が中学生の頃には図書室にビートルズの本なんてあまり置いてなかったと思う。
ジョンレノン詩集とかビートルズ詩集とかがあったかな。
よく学校の先生にビートルズの海賊版のアルバムを貸してあげたっけ(えらそう)。

この本の何が素晴らしいかというと、 私でさえ知らない(私はナニサマでしょう・・)ジョンの写真が載っているところ。
それと、ジョンのギター奏法の分析をしているページ。 
ほんの少しのページなんですが、 楽譜もちょこっとついていて、 つきこさんはとーっても嬉しい。

例えば

《I Feel Fine》

・・キャッチャーなギター・リフとはこういうものだというお手本のような曲。
レコーディングではギブソンJ−160Eをアンプに通して使用した。
基本的にはR&Rのスリーコードの展開だが、 セブンス・コードのフォームを維持したまま小指で4度や9度の音を加えるというのはジョンの得意とするプレイだ。
ややハネ気味のタイム感にも注目。

で、その下にはTAB譜が少々ついている。

きゃあ、もう買う !!

あ、すみません、興奮して。
posted by tsukikohime at 02:07| Comment(2) | TrackBack(0) | John Lennon and The Beatles | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

6月15日物語 : アンネの日記

オンライン書店ビーケーワン:アンネの日記

アンネの日記  アンネ・フランク著 / 深町 真理子訳  2003.4  文芸春秋

昨日、中一の娘が学校の図書室で アンネの日記を借りてきた。

おお、今の表紙はこうなっているのか。
私も中学生の時に読んだけれど、もう少し薄くて表紙は著者アンネ・フランクの顔写真だった。
白黒の写真のせいもあり、 掘りの深い外国人のやせっぽちの女の子の顔の眼孔がとても黒く窪んで見えて、 ちょっと、こんなこと言ったら申し訳ないけれど、 怖く感じた。  それにこの子は亡くなっているのだ。  それもアウシュビッツで。

日本が参加した戦争のことなど教科書でしか知らない中学生になったばかりの私には、目の前のこと ―明日提出の宿題や友達との遊びや好みの本を読むことや好きな音楽を聴くこと、好きな男の子の靴下の色のチェック― に忙しくて、 つまり、 その年頃を自分なりに活き活きと生きていたわけで、  表紙を見ただけで 『死』 の匂いがするこの本を自ら手に取るとは思えない。 多分、学校側から推薦図書とかなんとかで(読まされた)のだったと思う。

で、覚えている感想は、 「えっちぽかった」 だった。  当時の私には。
「えっちぽい」 という言い方は、あの頃はしなかったから、 どういう言葉だったか、 でもまあそんなドキドキした感じ。  
ところでどうしてあの頃、 (生理)を(アンネ)と大人たちは呼んだのだろう。 それ、すごく嫌だった。
表紙の暗さと、アンネの名前がひっかかって、 好きな本ではなかった記憶。

学校に提出する感想文には、 きっとそんな感想は書かなかっただろうな。
戦争の恐ろしさがどうの、とか、 私と同年齢の女の子がこんな辛い状況に生きたにも係わらず、 こんなふうに活き活きと日々を送ってそれを書き留めていることに感動したとか、 結びには、 だから戦争はあってはいけないのだとか、 そんな、 先生が読んで気に入るようなふうに書いたはず。

娘が借りてきた アンネの日記の表紙は 朝倉めぐみ の装画で、薄桃色で、 昔に比べてずっと手に取り易いものになってます。  (ルビを大幅に増やして、 中学生からお読みいただけます) とも書いてあります。 
そうか、 私が読んだものはルビが少なかったのに、 読んだ私はエライ!なんて思ったりして。  自分で読みたいものはルビなんかなくても(読めちゃう)ものだけど、 読みたくないものもどうにか読んだのね。
しかし、この厚さはどうしたことだろうと思ったら、 《増補新訂版》 と書いてある。 
昔、読んだものは短縮版だったらしい。
生還したアンネの父親の判断によって、 家族やまわりの人たちにたいする強い感情表現や、 性に関する表記が削られた短縮版だったらしい。 (それでも、私はえっちっぽいと感じた。 想像力が旺盛だったのか)

アンネは戦争が終わったら自分の書いた日記の内容を元に本を出版したいと夢見ていたそうで、  「本物の日記」 と 「自ら手直しした日記」 の両方を作っていた。 これは、 aテキストと bテキストと呼ばれるそう。 aとbをもとに父親が短縮し編集した第3ヴァージョンを cテキストと呼ぶそうです。
父親の死後に、aプラスbプラス他資料をあわせて完全版が出され、 その上1998年にさらにそれまで知られていなかった5ページ分の日記の存在が明らかになり、この増補新訂版となったそうです。

こんな説明、読んでくれる人は何人いるだろうか。
そして、私は、 よくやってしまうように、 これを読んでどう思ったかまでをついに書くに至らずに、 「では。」 と終わりそう。

でも・・やっぱりひとこと。
この日記は、信憑性が問われていた時期もあったそうで、 疑われてもおかしくないほどに良く出来た小説のよう。  生き延びていればどんなに素晴らしい作家になったことでしょうと思うほど。
自分が書いたものが本になることを夢見た13歳。 そして現在世界中でこんなに読み次がれていることを知らないアンネ。  
たくさんの人がこの本に感銘を受けたとしても本人は何も知らないまま。
ぶつんと未来を断ち切られてしまう。 
「死」とは、 そうなってしまうこと。
では。

  KINGYOYA(吉祥寺ハモニカ横丁内) 
kingyoya             
posted by tsukikohime at 11:54| Comment(0) | TrackBack(1) | あいうえお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月13日

6月13日物語 : 気づくのは怖い

オンライン書店ビーケーワン:夜の公園

夜の公園  川上 弘美  2006.4  中央公論新社


結婚してから2年過ぎた35歳のリリは、 夜の公園を歩く。
夫の寝息を確かめてから夜の公園を歩く。
「帰りたくないなあ」
リリは今、夫が好きではない。  自分で気づいてしまったことをいまいましく思っている。  好きでないことに気がつかなければ、よかったのに。 気がつかなければどんなに平安だったろうに。

川上さん独特の文章。
やまとことばがちらほら出てきてやわらかな表現。

でも、今までの川上さんと違うと思った。

今までに書かれた恋愛は、 不倫や年齢差のある恋愛も含めて、 時空や生物の枠組みさえも越えたり、 大きくなったり縮んだり溶けたり流れたり浮かんだりネジレたりでやわらかくオブラートがかかっているようで却ってその哀しさや喜びが強調されていたのに、 今回のはとても生身の人間の心情があからさまに表現されている感じだ。

センセイの鞄 よりずっと強く、 古道具中野商店 よりも、さらに強くあからさまな物語。

川上さんの新作 夜の公園 が出ることを知って、 その前に 川上さんの 『私が初めて恋愛と真正面から向き合った小説かもしれません。 書いていて怖くて、 つらかった』 という言葉もどこかで読んでいたので、 ふーん、 どんな小説だろうと、 ちょっとびくびくしながら読んだのだけれども。

誰かを好きになったことを、気づいてしまったこと。
誰かを嫌いになったことを、気づいてしまったこと。

誰かを好きになって、気がついてしまったこと。
誰かを嫌いになって、気がついてしまったこと。

それをはっきりと書いてしまって、 怖くて、 つらかったのかな、 川上さん。

今までの川上さんはきっととても怖がりで臆病な人で、 だから人間関係や恋愛関係を、 ほわんほわんとした泡の中に入れて水に浮かばせて遠目で眺める様子で書いていたのかもしれない。 
今回は登場人物たちを地面の上にしっかり立たせてしまったという感じです。

うん、 確かに怖い。  川上さんらしくない怖さです。   
次の小説からもこうなってしまうのだろうか。   
ファンとしては川上さんの真骨頂である曖昧模糊とした世界に戻ってほしいとも思う一方、 川上さんの非即物的な表現で即物的な世界を書くというのも、 どう育っていくのか見てみたいような・・、いや、その方向には頑張って進んでもらいたくないような。
複雑。

ロクシタン tsukikosan no hair&body care 
posted by tsukikohime at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 川上弘美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

6月11日物語 : 明日を見よう


あれ? 感じない・・。
不感症になってしまったかしら。

オンライン書店ビーケーワン:花まんま

花まんま  朱川 湊人  2005.4  文芸春秋

朱川さんの書くノスタルジックなホラーの雰囲気、好きなのに。
せっかくの直木賞受賞作品なのに。

だいたいどれも似たような時代(昭和30年前半)設定で、 下町を舞台にして、 というのにちょっと飽きてきてしまったかな。

花まんま は大阪の下町が舞台で、 前に紹介した  かたみ歌 が東京版ということになりますね。
で、かたみ歌のほうがずっと良かったと思うんですがね。 それより良かったのが 都市伝説セピア です。 

ああ、そうそう、白い部屋で月の歌を も良かった。 この一冊はちょっと他のとは雰囲気が違うような気がします。

まだ読んでいない さよならの空という一冊は朱川さんテイストと違うそうですが、成功してるのでしょうか? そのうち読んでみたいと思います。

一年に朱川さんを4冊も5冊も読んではいけなかったのですね。
そんなにしょっちゅう、 昔を懐かしんでばかりいてはいけなかったのですね。

今日や明日も見なくては。

しかし、これじゃあ、あとで記事を見てもどんな内容の本だったか自分でも思い出せないです。  そうゆう時は、ここに収められている短編のタイトルだけでも列記しておけば良いのです。  わりとタイトルで内容を思い出せるものなのよね。

「トカビの夜」 
「妖精生物」  
「摩訶不思議」
「花まんま」
「送りん婆」
「凍蝶」 

ああ、 「トカビの夜」 が一番良かった。 
 
posted by tsukikohime at 18:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 朱川湊人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

6月6日物語 : 微妙なお年頃


気がつけば30歳。
いえ、私ではなく。
この4編の短編の主人公がみんなそのくらいの年なんですが、30歳というのは、どうも微妙なお年頃みたいですね。
私なんか、もっとずっとはるかに微妙なお年頃ですが。

オンライン書店ビーケーワン:タンノイのエジンバラ

タンノイのエジンバラ  長嶋 有  2002.12  文芸春秋


気がつけば30歳。
20代の頃はもっと大人だと思っていたけれど、 なってみれば生活にも性格にも特に変化が見られず、成長も見られない。
大きな夢を今から見ることもなく、 目標を持とうとも思わないし、 このままじゃいけないとも思わないし。
明日も来年もこんなもんなのかな、という日常のお話。

表題作の 「タンノイのエジンバラ」 
ひょんなことから隣室の子供を一晩預かることになった失業中の男性。
特に子供好きでもない主人公と小学校3年生くらいの女の子との会話があまり噛み合っていないところがおかしいです。

3人姉弟と義理の母親、実の母、危篤の父、父の新しい愛人などの思いが交錯する 「夜のあぐら」。

半年前に結婚した主人公と妻、離婚したばかりの主人公の姉の3人組によるバルセロナ観光の物語 「バルセロナの印象」。

パチンコ屋の景品係としてアルバイトをする元ピアノ教師の女性とバイト仲間との恋愛にも至らないほどの小さな交流を描いた 「30歳」。

長嶋さんの話は、 読後になんだかやるせなく悲しくなります。

他人に対しても親子兄弟に対しても相手のふところに入ることを故意にせず、 「わかりあえる」 ことを最初から諦めているような、臆病な登場人物が多い印象を受けます。
相手を傷つけることも自分が傷つくことも怖いから取る距離感の中での会話が、時におかしかったり、 せつなかったりします。

それでも、少し相手との関係が縮まった時のちょっとした喜びが書かれていたりするところでは、 余計悲しくなります。

最後にそれが 「思い違い」 や、 「思い過ごし」 だとわかった時の彼らのうつむき加減な姿に、 またまたやるせない気持ちにさせられてしまいます。

彼らはこれからも、傷つくことを怖がって「希薄な人間関係」を 望んでいくんだろうなと思わせるところが、 やたらと悲しいです。

悲しいせつないやるせないと思っていたら嬉しい発見! 
表紙と本文中の挿画が、 漫画家の高野文子によるものなんです。
彼女の「きいちのぬり絵」風の絵が好きなのですが、 この本ではその雰囲気では描かれていなかったのですぐに気づきませんでした。

私が持っているのは、これ↓よりもっと古い発行年月日です。 
あ・・20年以上も経っている・・・・・(古っ)。   

             オンライン書店ビーケーワン:おともだち
  おともだち  高野 文子  1993.11  筑摩書房
posted by tsukikohime at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 長嶋有 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月05日

6月4日物語 : 古い遠い懐かしいもの


6月になっちゃたね。

このあいだね、 「僕の彼女を紹介します」 という韓国映画をDVDで見たの。
映画の始まりに、 KNOCKIN’ ON HEAVEN’S DOOR って曲がかかるの。  これ、 ボブ・ディランの曲で、 エリック・クラプトンもカヴァーしてるけれど、 GUNS’N’ROSES が演るのが私は一番好きなんだけれど、この映画の中では女性が歌ってました。  
泣きのクライマックスがいっぱいある映画でね、 え、もう泣きどころ? 終わり? と思わせる場面だらけでね、 連続テレビドラマみたいだった。
あるクライマックス風泣かせ場所ではね、 日本語の曲が流れていた。  
X Japan の TEARSなの。 ふうん、韓国映画で X Japan。
なかなか。 なんて思って、 そのあと通しで聞いてしまいました、 X JapanのCDを。 若いね。 ふふ。

で、今はどういう脈略でそうなったかわからないけれど、ブルース・スプリングスティンを聞いています。 家中のCDを聞きまくり。 懐メロばかり。 
パソコンを開くこともせず音楽に浸って、侵されての一週間。 

どうつなげてよいのだかわからないけれど、 
川上弘美 古道具 中野商店  新潮社 2005.4 

オンライン書店ビーケーワン:古道具中野商店


中野さんがやっている中野商店という古道具屋さん (「骨董じゃないよ。 古道具なの。 うちの店は」 と中野さんは言う) を舞台にして、 そこで働くわたしとタケオ、 それから中野さんと中野さんの愛人、 そして、中野さんのお姉さんとその恋人が主な登場人物で、 いわゆる市井の人々の話で、 特に大きな出来事があるわけではないのだけれど、 そこかしこに 恋を患ってる描写が出てきて、 それがとても・・、とても 「はい、その通り」 と思うほど。 「はい、その通り」 と思っても、 川上さんでなくてはこんなふうにさらりと表現できないでしょう。  劇的なお話ではないのだけれど、 そろっと涙腺を刺激します。


日が沈みかけ、 まだ確かではないけれどむこうのほうに夜の闇の切れ端が見えそうな時間帯に感じるような悲しみを抱えている時は、  豆腐を賽の目に切っているだけで涙が出るもので、 それは木綿豆腐よりもなぜか、 絹豆腐にことんと包丁を落とすだけでも涙が出るわけで。 
絹豆腐はなんの抵抗もしないでどうしてすとんと切られてしまうのだろう、なんて思っただけでほろほろと泣けてしまう。
それでも、包丁ですくってお味噌汁に入れて、 葱も刻んで、 くすんと鼻をすすりながらいただいてしまいます。
あーおいしい、豆腐のお味噌汁。

そんな感想。

思考があちこちに飛び散らかっているけれど、 たいがいいつもこんなもんだったかな。
久々に書けてよかったわ。 
 
 
posted by tsukikohime at 00:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 川上弘美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする